でも……、
どうして……?
どうして私がしようとしていることを……
先生がするの……?
「……太田。」
「はい。」
「お前の今の悩み……当ててやろうか?」
「………!」
莉奈ちゃんは……
一瞬、強張った顔をする。
「……親友が何か隠してる。何か悩んでいるのに…自分に話してくれない。」
「………。」
「それと、教えてくれないから……聞くのが怖い。さっきの追いかけっこはそれが原因だろう?……違うか?」
「……イエ。その通りです。」
彼女はチラリと……
私を見た。
「その件については、三船を責めることだけは…しないで欲しい。」
「…………。え?」
「コイツが悪い訳じゃない。」
「………高津も、先生も……いっぽの肩を持つんですね。」
ふうっとため息ついて…
莉奈ちゃんは言葉を続ける。
「これはわたしといっぽの問題です。部外者は…口を挟まないで欲しいんですけど。」
「…………!!(ギョギョッ)」
莉奈ちゃんが……
先生に反抗した……!!
「………残念だけど。部外者じゃねーんだよ。」
途端に。
先生は椅子から立ち上がると……
一歩一歩、こちらへと近づいてくる。
「……そもそもの原因は俺だ。」
「……やっぱりね。…てか、いっぽの気持ちを…先生は知ってるんですよね。」
「ああ。まあな。」
「いっぽは先生を避けてるみたいだし、なのに先生はいっぽを明らかに気にしてるし……。」
「……確かに。」
「……ひどいです。」
「……あ?」
「なぜちゃんとこたえてあげないんですか?!いっぽの気持ちを…考えたことはありますか?!」
「……え……?莉奈ちゃん?」
何やら雲行きが……
あやしいわ。


