恋はいっぽから!





「じゃあ今日はここまで。」





授業が終わると同時に……




目の前に座る莉奈ちゃんが、すっくと席を立ち上がった。





「…莉奈ちゃ…」




逃げようとする莉奈ちゃんの腕を掴もうとしたその時……!







「…三船、太田。ちょっと話あるから一緒に来い。」





ニシハルの低い声が……
飛んできた。




「………ハイ。」




彼女は先生に従順だから…、素直に返事する。





「……あの…、先程の件なら十分に反省してます。ですから…お説教なら後にしていただいてもいいですか?」




私は…今すぐに、莉奈ちゃんと話がしたい。






「………三船。そうじゃないから。」





「………え?」






「……いいから……、お前も来い。」






先生はちょっと困ったかのように少しだけ……
笑みをこぼす。





何の話を……するつもり?





私がもさくさしている間に、





すぐ側を高津くんが通り過ぎて……





ニシハルに、何やら話をしていた。





「……………?」




しばらくすると。





「……いってぇ~!!」





デコピンをくらった彼は、額をおさえながら……





今度は私の元へとやって来た。








「……早く行け。アイツ実は相当イラついてんぞ。」





「…………?!」




本当に一体……





何なのかしら……?!