先生が……
私を叩いた…………?
「……父さんにだって殴られたことないのに!」
(注:日本アニメ界にて超有名な、アノ名ゼリフです)
「……馬鹿。」
先生はしばらく……
自分の掌をじっと見つめて……。
それから、
力無くその手を……
下ろした。
「………失礼します。」
そのまま立ち去る彼の背中を見つめながら、
残された私達は、
ただただ、呆然。
「……あの野郎…、一歩を殴りやがったな。俺だって殴ったことないのに……!」
「え。ソコ?ソコなの?」
「……ふ……ん、大した宣戦布告だ。……受けてたとう!!!」
「………。」
「…生徒に手を上げるとは……、大問題だな。」
「……ちがっ…!あれはきっと……。」
「……。『きっと』?」
「心配なだけだったのだと思います。」
「…………心配ねえ…、俺には嫉妬してるよーにしか見えなかったが?」
「いいえ!……違うわ。」
「………ふ…ん、まあいい。お前の男がどういう男かは……、よーく解ったから。」
「…………?!」
「…おじさんに報告しておくよ。……じゃ…、勉強頑張れよ、一歩。」
赤いフェ〇ーリは……
どこか気品ある音をたてて。
あっという間にいなくなった。


