恋はいっぽから!






「………先生は随分お若く見えますが…?それに、そのような端整な顔立ちをしてらっしゃるのですから…、きっと、生徒達が放っておかないでしょうねぇ…?」




「ええ、まあ。(アッサリ)」




先生は、私を見ながら…



ニッ。


と笑った。







ズキュ~ン…☆



ええ、放っておけないわ。


彼は私の中ではNO.1のナイスガイですから……!






その間にも……



宏輔の拳はプルプルと震え、


肩は小刻みに上下して。




怒り爆発の……





ギリギリの所まできていた。







先生はふっと笑って。



それから急に……


真面目な顔になる。




「彼氏に送ってもらうのはいーけど、あんま学校前でイチャこくなよー?生活指導(お局)にまた嫌味言われるぞ。」





「「………え……?」」





宏輔と私の両者が……



間抜けな声を上げる。







先生……?


何言ってるの?



私の彼氏は………。







「先生から見て、僕は…彼氏に見えますか?」




「……ええ、まあ。」




「ふふっ…、そうですか。ちなみに貴方と一歩の関係は?」




「……?教師と生徒ですが?それ以外に何かあるように見えますか?」




「………。そうですか。いや、あなたがあまりにもイケメンだから…、ついついヤキモチを妬いてしまいました。そうか、教師と……生徒…。」




不敵な笑いをしながら、宏輔は私に耳打ちしてくる。







「……所詮…、こんなものなんだな。好きならば、少しくらい動じるなりアクションを起こすくらいするだろ…。」


「…………!!」







たしかに……そうかもしれないけれど。


これが、普通の恋だったら……そうだろうけど…。







先生、私達は……
そうはいかない。




だからよね……?



そんな冷たい瞳で、私を見るのは……。




まるで何もないような、演技をしているのよね…?