恋はいっぽから!

職員室にいた先生方が、大いに驚く一方で……。




ニシハルだけが、



眉ひとつ動かさない。







これは……。


更なる追い撃ちが必要かしら?!




「……私……」


……と、口を開きかけた所で。








「……甘い。」



おデコをびしっと彼の指で……弾かれた。





「……いったぁ~…。」



「んな訳ないだろ。女子用に手加減してやったんだ。」





じんじんする額を抑えたまま……、




私は顔を上げる。





「……ホラ。眉間にシワ寄ってる。駄目だろ?好きな男を目の前にそんな顔して。」



「………!」



「あ。それともナニ?困らせてやろうと嘘ついただけ?」



「……そ、そんなこと…。」




「……お前は!……すーぐ顔に出るんだよ。バレバレ。…わかったら、こんな茶番劇してないで……、ちゃんと好きな男でも作れよ、なぁ、暇人?」






「…………!!」




ひ・ま・じ・ん~?!!!







私の怒りは、最高MAX!頂点へと達していて……。







それはまるで……、



今までの私の行動を否定されたかのようで。



もっと言えば……、ニシハルを本気で好きになった莉奈ちゃんの気持ちさえも拒否されたかのようで……。





その、悔しさが……




手の震えとなって現れる。









「ついでに。……『先生』相手によくここまで言ってのけたな。」





彼はそう言うと……。





私の手を、ギュッと抑えつける。





「……やっぱお前、面白いわ。」




ニヤリと……



余裕の笑顔。