先生はしばらく考え込むような素ぶりを見せて。
「確かに……、お前は蒲鉾板みたいだし、ガキだし、まあ……美人っつーよりはかわいい系かもなぁ…。うん、見事に好みと正反対。」
「!!!!」
「何でかって言うと…、それは……。」
「『それは』…?」
ゴクリと……
息を飲む。
「………教えるか、バーカ。」
……カッチーンっ☆☆
「こ、交渉決裂ですねっ。」
「アホか。いっちょ前に駆け引きなんかしやがって。」
「ムキ~ッ☆かわいくないですよっ!」
「どっちが?」
「「……………。」」
この人に……
口では勝てないわ……!
「……どっちが先に折れるかなあ?」
先生の……
ニヤニヤ顔。
これは……自信がある時の顔。
「ま。明日からは先生と生徒の関係に戻るし?近づけないから教えることもできないよな~。」
「……そっちこそ。少しくらいモヤモヤ悶々してくださいな。」
「「……………。」」
(注:第2ラウンド、……引き分け。)
「……話は……以上だ。」
先生は、ふっと息を吐くと……
「……本当は、ちょっと顔が見たくなっただけだから。……じゃ…、風邪ひくなよ?」
私にくるりと背を向けて……
運転席のドアに、手を掛けた。
……顔を……
見たかった?


