恋はいっぽから!







「……うっぷ…、飲み過ぎたわ……。」




酔いが回り、家族が寝静まった頃……。



私はリビングで横たわるみんなに毛布をかけて、もたれるおなかを摩りながら……




部屋へと戻って行った。






ついつい宣戦布告してしまったものの……、





宏輔の言う通り、自信なんてない。



どうして先生は私を選んでくれたのか……?




それすら、まるで奇跡のようで……。





触れ合うあの一瞬だけ、実感は湧くけれど……。







つい、疑いたくもなる。




信頼という絆だけが、唯一私達を結びつけていて……、




もし、万が一それを見失ったのなら。





どうなってしまうのだろうと……




いつも不安と隣り合わせ。










「……クリスマス…、か。」





本当は。




ちょっとだけ、期待していた。




もし誘われたら…、断る理由もない。




二つ返事で飛びついたのだろうけど……。





それは、夢となって消えた。





そもそも先生と距離を置こうと思ったのは…、



過保護な宏輔の目をごまかす為だった。



全力で……


潰しに来る。



そう…直感していたから。






なのに……、





宏輔がこんなにもしたたかだったとは……。





滞在を終えたら元に戻れるだなんて…、高を括っていた。





12月も半ばに差し掛かる今……、





あわよくば、クリスマスは一緒に…と思っていたこと。





それすら見抜かれていたとは……!






宏輔のほとぼりが冷めるのを待つ………?








……だとしたら、




いつになったら私達は……





二人きりで、堂々と会えるの?