「コラ……!」
途端に彼は。
私の両頬をびよ~んと引き伸ばす。
「今絶対他の男と比べたろ!あれか…?『マフラーの君』か?」
「いたひです…。」
「言うまで離さないぞ。」
「……。そうです、莉奈ちゃんがあんなことを言うから……。」
「……?あんなこと?」
ひりひりする頬をさすりながら……
仕方なく白状する。
「莉奈ちゃんが何て?」
「直訳して言えば、彼と宏輔が似ていると…。」
「え。顔が?てか、こんなイケメン他にいる?」
「……。確かに宏輔はジャ〇ーさん好みのイケメンでありますが…、一個人として言わせていただきますと、顔については似てないし、しいて言えば…、彼はEXI〇E系。比べては失礼だけれど、彼は私の中では世界一かと。」
「…………。」
宏輔の眉が……ピクリと動く。
プライドを……
傷つけたかしら。
「…それはそれはさぞかしイケメンなんだろうなぁ…。」
「ええ。」
「遠目でしか見えなかったのが残念だ。」
「そうね。見れば認めざるを得ないわ。」
「…(カチン☆)そりゃあおモテになるだろうねぇ。」
「ええ。毎日女子や永遠の女子(お局先生)に言い寄られて大変だわ。……彼の笑顔は…人を寄せつけてしまうの。…そう解っていながら、にこにこ愛想よさを振り撒いて………それは入り込む隙がないくらいに……。って、…ハッ…!私ったら何を…!」
「……ふぅ~ん。つまり、ヤキモチ妬いてんだ?なのに奴は変わらない。ヤキモキする毎日。……違う?」
「…………!」
「当たりかよ。…前途多難だな。…で?いつから付き合ってんだ?」
「ポッ〇ーの日です?」
「……?なにそれ?」
(注:宏輔は海外生活が長いので、イマイチ日本のメディアには疎いです。)
「11月11日です。」
「え。最近かよ!」
「はい、そうですが?」
「ならますます…ロクな男じゃあないな。」
宏輔は煙草に火をつけひと息吸うと……
ガラリと窓を開けて、ふうっと煙を吐いた。


