恋はいっぽから!







家に到着すると……、




宏輔は、私の手をとり…



助手席から降ろす。





そのまま手を繋いで、




「「ただいま~!」」



一歩、玄関に足を踏み入れると……。






ぽぽぽポンッ☆



「おかえりなさい、宏輔くんッ!!」







目の前には、ズラリと家族の面々。



クラッカーに目を眩ませた私たちは…、呆然!





「……ただいまです、おじさん、おばさん、………おじいさん。」




「最後の呼び名は解せないな。」




久則は、うむむと唸り……、





それから、






「……待っていたぞ☆」




久しぶりの再会に顔を綻ばせながら…ガッチリと腕を組み合わせる。








「……あら……?みなさんは知っていたのね。」




熱烈歓迎ムードに乗り遅れたのは……




どうやら私一人だけ。






………面白くないわ。







「おかえり☆宏輔!」






今更ながらですが………、がばっと抱き着いて。




熱い抱擁を交わす。





「一歩……!」






しっかと抱き合う私達の関係は……、





ただの……




従兄弟。







でもちょっと人とは違うのは……





「ただいま、一歩。」





宏輔はチュッと頬っぺにキスをする。




そして、僭越ながら私も……




ちゅううっと濃厚なお返しキス!(もちろん頬っぺたよ)






兄弟がいない私にとっては……、彼は兄貴分!




幼い頃は近くに住んでいて……




後ろをチョコチョコと付いて歩いたものだった。




彼は私の全てであり……






やる事なす事、何でも真似していた。






ですから、このようなフランクな付き合いは……






宏輔限定、ごく普通のコミュニケーションに値するのです。






「どうして私だけ知らなかったのでしょう?」




「………。ふふん、浮かれポンチが倍増されたら迷惑だからな。」



久則の……



「してやったり」顔。