「……随分と大人っぽくなったな。」
宏輔が……運転席から、ちらりと横目で私を見た。
「……前を見て運転して、宏輔。相変わらず散漫なんだから。……変わらないわね。」
「そーか?近頃忙しすぎて…一気にフケこんだよ。」
……そうかしら…?
目にかかるくらいの少し長めの前髪。
そこからは……
漆黒の瞳が見え隠れし、何ら変わらない……
情熱の灯が宿っている。
カーステレオから流れてくるのは……
ブルー〇ーツの名曲。
『情熱~の、真っ赤な薔〇を……♪』
……宏輔の…テーマソング。(?)
それすら……変わっちゃあいない。
信号は……赤。
「…できすぎてるわ。」
「……は?」


