恋はいっぽから!









電話の向こう側には……








『高津?…どうした?』




最大のライバル?ニシハル……。






「あの…、三船一歩の事で相談が。」




『あ?(イラッ)…わざわざ学校に電話掛けてきてまで…何の話だよ?』




「いや、てか、今聞いてもらわなきゃ困るんだよね。」




『……。ハァ~…。……で?…なに?』




「三船が…見ず知らずの人に連れ去られたんだけど、どうしたらいいと思う?」




『…………。……は?』




「赤いポル〇ェに乗せられてった。」




『…??ポル〇ェ?つーか、意味わかんねーし。』




「わかんないのはこっちなんだって。」




『……お前は…何してんの?』




「…え。」




『それって…マズいって思ったから…俺に電話よこしたんだろ?お前は何してたっつーんだよ。』



「…………!」




『場所は?』




「…え?場所?」




キョロキョロと……、
辺りを見渡す。





「ええと……」




『車のナンバーは?』




「……え……?」




『……バカ野郎…、マジで何してんだよ…。』





ニシハルの低い声が……




ズシっと胸に響いた。





『いーから、早くしろ!何か近くに建物は?!』




「……すぐそこに…、『ゆきんこ』っていう喫茶店があるけど…。」




『じゃあそこで待ってろ!車はどっちに行った?!』




「真っ直ぐ南下したと思う。」





『わかった。5分でそこに行くから。』