「…どうしよう、高津!」
一気に血の気がひいた莉奈は……
その場を右往左往…。
さっきまでの落ち着きはどこへ行ったのやら……。
とはいえ、さすがに俺も……
手に汗を握り、必死に考える。
「……莉奈。あいつは自分の意志で乗ったのかも知れないんだ。まずは…落ち着け。」
「年上の知り合いがいたなんて知らないもん。ましてやあんな高級車を乗り回すような人なんて……いるとは思えない。」
「………。」
「いっぽのことだから……なにかで釣られたのかもしれない。」
「まさか。小学生じゃあるまいし。」
けど………、
有り得そー……。
「いくらなんでも見ず知らずの人について行きやしないだろ?」
……と、思いたい。
「だっていっぽだし!」
否定しろーッ!!
次第に焦りの色が濃くなって。
おたおたする莉奈に……
少なからず、苛立ちを覚える。
「……とりあえず…、三船に電話だ。今の状況を確認しよう。」
「……!わかった。私がするよ。」
莉奈はちょっぴり手を震わせて……、スカートのポケットから、スマホを取り出した。
さあ……、
俺は……
どうする?


