「……すごい啖呵だな。」
思えば、莉奈がこうやって……
啖呵を切ったことから、三船と莉奈の友情は…始まっていた。
以来……、
その均衡は崩れることなく、
互いに助け合い、バランスを取りながら……
歩んできた。
俺に入りこむ隙など……
初めから、ないんだよな……。
「ライバルは2人……、いや、3人(注:長南含む)か?」
「……は?何言ってんのよ。ライバルなんてねえ、多分一人しかいないわよ。」
「え?」
「……アンタがそいつに勝るものがあるというなら…、ぶつけてみるのも手だと思うけど?」
「…………。」
「……正々堂々と、ね。勝者は一人。いっぽの心を…掴んだ者だけ。」
「…お前なあ…、答え見えてんだろう?あんなにハッキリと振られてるんだぞ?」
「戦いの舞台にも立てない臆病者?」
「………!!」
「…やってみもしないで、偉そうなこと言わないで。」
「……………。」
莉奈の言葉は、ガツンと俺の心ん中…奥底に投下して。
眠っていた闘争心を……
呼び覚ます。
「……じゃあ、調査続行で。」
「……おう。」
まあ、つまりは…。
上手く乗せられたっていう話であって。
深刻なことも、こうやってゆる~く解決の糸口を手繰り寄せてしまうのだから……
この、妙な友情に…
どっぷりと浸かってみたくなるのだ。
〈友情相対図〉
三船(友人)⇔莉奈>俺
〈調査隊相対図〉
莉奈(隊長)>俺(副隊長)
「…………。」
でも、まあ…
やっぱり…
……理不尽である。


