恋はいっぽから!











俺はすぐさま……




進路指導室へ向かおうと、一歩踏み出す。





……が。






「……2号。アンタはあっち。」





莉奈が……



その動きを制する。





「………?」




莉奈が指さすのは……




ニシハルが消えた、廊下の先。





「や。もし泣いてるなら……三船を放っておけないだろ。」





温厚を演じる俺にしては……



珍しく、語気を荒げてみた。





「あ……?コラ……。空気読めや……?」





「……………!」





莉奈の眉間には……



徐々にシワが寄ってくる。







「こういう時は……女同士の方がいいに決まってんだるぉお……?」




巻き舌……?!





「……こっちは私に任せな。それより……、ホシを泳がせてどうするんじゃ。網張って……遠張りせいや。」





「……………。」





「……オミヤ入りだけは……避けねば。」




「………。莉奈。昨日の火サ〇は…刑事モノだったか?」




「……あ。バレた?」



(注:莉奈は火曜日のサスペンスを見逃せません)





「……莉奈が…あっちに行けよ。」




「嫌。」




「何で?」




「…だって、アンタの方がバレバレなのよ!弱ったいっぽに付け込もうっていう魂胆でしょう?」




「……人聞き悪いな。」




つーか、バレてんのかいっ。





「とにかく!アンタには他にできることがあるでしょう?正々堂々と戦いなさいよ!」




「…………。」





「…もしそれが…いっぽを傷つけるやり方でありなら……、私はアンタを……許さないから。」