授業には出ろ……、か。
何よ……、
結局生徒扱いじゃない。
私はゆっくりとドアを押して……
その隙間から、目だけを覗かせる。
「お…♪いい子ねー。そんな警戒しないで早く出てらっしゃい?別にとって食おうだなんて、だれも思ってないから。」
「…………。」
仕方ないわ。
もう、さすがに授業をサボるのは…気が引ける。
仕方なしに、その扉を全部開いて……
一歩、踏み出すと……。
「賢い選択ね。」
魔女がにっこりと微笑んで……
それから。
「……ねえ?そう思わない?」
くるりと……後ろへと振り返る。
「……ああ。そうだな。」
「…………!!!!」
に………
ニシハル~っ??!!
「………せ…先生。もしかしてずっとそこに?」
「一部始終、話は聞かせてもらった。」
の…………
NO~ッ!!!
私は魔女をキッと睨みつける。
「…ごめんねぇ、昔の血っていうか……、私もこの人も、あんま変わってないのよね。」
顔の前で掌を合わせて、ペロッと舌を出す魔女。
「……いい歳してテヘペロはないわ。」
「(ムカっ)あっそう。」
「どこからどこまでが…嘘だったのかしら。」
ニシハルが私を心配していることは?
魔女がニシハルを好きだったことは……?
「…想像にお任せするわ。」
魔女は悪びれなく……
ニヤリと笑った。
「……………。」
ああ……、この人(紺野先生)の笑い方……、
ニシハルに似てるわ。
気づきたくないことに……
気づいてしまう。
それは二人が長年の付き合いだから?
それとも。
好きになった人と……
笑い方って似るものなのかしら。
ドロドロとした感情が……
体中を駆け巡った。
「コラ、あることないこと言ってコイツを惑わせるんじゃねーよ。」
「だってつい、面白くて。」
「コイツは純粋だから…どっぷりと真に受けるぞ。」


