恋はいっぽから!




「…いいか、莉奈。言っておくけど…。」





そう言って…、



高津は口を閉ざした。



「………?」




わざと視線を合わせないようにしているのか…、


明らかに、目が泳いでいる。





やがて。

意を決したかのように息を大きくついて……。




「三船の親戚だぞ。それがどういう意味かは……わかるよな。」



「………。」



「できるのなら、俺は関わりたくないのが本音だ。でも……、三船の気持ちがそいつにあるっていうなら話は別だ。悪いけど……賛成はできない。」



「……。なぜ…?」



「…お前も会ったらわかるよ。」



「………。」








高津は……



ニコリともしなかった。




これはマジな話だと……



嫌でも気づかされる。




髪をくしゃっと乱して…



苛立ちを隠せない様子の彼に。





計らずとも……



いっぽに対する想いの強さを感じた。








諦めたはずの恋。



その、やりきれない想いを……友情に切り替えようと必死になっていたことを……



私は知っている。






長い長い片想いの終止符は。




ニシハルの存在によって打たれていたはずなのに……、




いっぽの気持ちは宙ぶらりんのまま。





いっそのこと上手くいってしまえば……



高津だって、苦しまなくて済むのに……。