この日の帰り……。 私は今日、数学の授業がなかったことに心底感謝しながら… 帰路についた。 ほんのり… マフラーからニシハルの香り。 まるで…… 先生に抱きしめられているみたいだわ…。 ギュッと…… 握りしめて。 その優しさに包まれながら…… 「……ごめんなさい。」 少しだけ、 涙がこぼれた。 そんな私の涙はつゆ知らず。 まさか二人が何かを目論んでいようとは…… ……思いもしなかったのだった。