幸せの絶頂☆
なぜなら最近……
ニシハルがやたらと優しいのです。
今までとは変わらない、先生と生徒の関係を保ちつつも……
時々スッと…、
そう。
本当にさりげなく。
上手に私に近づいて来る。
だから……
誰にも気づかれなんてしない。
それは………
「おはよう、いっぽ!……て、ナニそのぐるぐる巻きすぎのマフラーは。」
「……おはよう、莉奈ちゃん。」
親友である莉奈ちゃんにさえ……
秘密なのです。
「これって男物じゃないの?…どれどれ?」
彼女はマフラーを抜き取ると……
じっくりとそれを手にとった。
イケナイ……、
ばれてしまうわ!!
「け、今朝寒かったから…親父殿のを拝借したの。ホラ、私マフラーは持ってないから…。」
「……え?嘘っ、あのお父さんが?!てか、顔に似合わず意外にオシャレ?」
「…………?!」
「だってコレ、ブランド物だよ?アンタのお母さん節約家なのに…よく許したねえ。」
「……………!!」
親父殿=厳格=古風≠お洒落(※いっぽの脳内)
「……嘘です。」
「だよねぇ。……てか、なんか……いい匂い。」
「………!」
「…それに…、煙草の匂い……?」
「…………!!」
「……いーっぽちゃん♪だーれーのっ?」
「……それは……」
………困ったわ。
言いたい所だけど、知られてしまう訳には……!
莉奈ちゃんは、じぃいっと真っ直ぐに私を見ている。
「……ニシハル。」
…………?!
「ニシハルはもういいの?」
……ん?
「どう考えても、若い男の物よね。あんた兄弟いないし、まさか高津…ではないだろーし、泰人くんもこういう感じじゃないし。新しい男の…匂いがするわ。」
「…………。」
どどど、どうしましょう!!
あわあわしていると……
「三船。」
ギョギョッ!(さかなくん風)
背後から…なんともいいタイミングで。
に……ニシハル!?


