恋はいっぽから!






舞い上がる葉っぱ…



木枯らしというよりはもう、冬の訪れを象徴する…冷たい風。




それでも、なにせうかれポンチの私には…



まるで背中を押してくれているかのように感じてしまう。



全く…


めでたい奴ね。










校門の近くまでやってくると……。





キュピ~ン☆


いっぽレーダー発動!





寒空の下…。


私の目線の先には、沢山のお兄様お姉様に囲まれて、ほくほく顔のあの人……。





私はすたすたと歩みを速めて、


わざと……



その集団を追い越す。





なぜなら……。





「……三船!」




その集団の中で頭一つ分飛び出しているあなたが……



私に気づかないハズないから。






その呼び声に……。




私はくるりと振り返る。





「何かご用ですか?」





すると彼は必ずイラッとした顔で…。




「おはよう。」



サラッと挨拶する。





「…オハヨウゴザイマス。」





ふふん、



今日も……挨拶してしまったわ。




後はいつも通りに……




「……では、お先に。」



そう言って。



くるりと踵を返す。