まるで……
敵う気がしないわ。
一体どうしたら……。
「あのさ……。」
沈黙を先に破ったのは……、
長南殿。
「…え、あ…、はい?」
至って普通の展開に、私はちょっとだけ……
気後れしていた。
「…教科書、ありがとう。」
「……。いえ、ああ…、ハイ。」
「……で、……中見た?」
「……!!はい、あの絶妙な不気味さは…神であります!笑わせていただいたわ。」
「だろ?……ちなみに……俺が何言いたいのか、伝わった?」
「……………!」
私達に背を向けて歩き出したニシハルの足が…
ピタリと止まる。
「……長南殿は鋭いのね。」
「いや。アンタがわかりやす過ぎなんだよ。」
「………そう…ですか?」
「……あーあ、すげー顔。」
「………?!」
「俺ならそんな顔させないのに。」
「………?どんな顔をしていると?」
「……そうだな、窓からグランド見下ろしていた時の………寂しそうな顔。」
「………そんな顔…してないわ。」
「……俺、いつも見てたから。」
「…………!」
「……アンタのこと。」
「……。貴方を満足させるような変顔ができていたかしら?」
「なんでそーなる。」
ビシっと頭に……
馬〇チョップが飛んでくる。
「三船一歩。お前この後暇?」
「……?ええ。後は帰るだけ。」
「じゃあ俺にちょっと付き合わねーか?」
「……?もしや、ついに曹操を追撃しようと?」
「……。したいのは山々だけど、そーじゃなくて。」
「………?」
「…楽しいこと、しよう。」
「それは……絵描き唄よりも?」
「もちろん。つーか、アンタが笑う所…見てみたいし?」
「………長南殿…。」


