恋はいっぽから!










目が……醒めたわ。





このお礼を……


何か彼にしなくては。








授業の終わり……、



日直の号令が終わるか終わらないかのうちに……






ガラッ!…と大きな音をたてて。







「……三船一歩いる?!」






………!!





張コウ……、
いえ……




長南くんの登場!!




しかも、わらわを呼びつけるとは……




まあ!



蜀軍に撃沈されるわ!





「……長南殿!まだそなたの命を奪う訳には…。」




「…あ、いた、三船。」




「………。」



(……空回りね。)




「つーか、ニシハル~、こいつにちゃんと教科書返してくれた?」




主君に何て気軽な口を…!




「……あ?ちゃんと返したけど。」





……………。




……おや……?



二人の間に……




おかしな空気……?





「てか、人から借りるのはこれきりにしろよ。」




「…わかってるよ。」





……んん?




ニシハルが……



笑っていないわ。



こうバチバチと火花を散らして……。




「『火花』……。『火』……?」





「……つーか、少し待てないのかお前は。まだ授業終わったばっかだしこれから連絡事項……」




「…。仁志先生ちょっと黙ってて下さい。」




「は?(イラッ)」





………。




「……不穏な空気だわ。ふたりは味方同士ではなかったの……?」






「…長南。すぐ終わるからちょっと廊下で待ってろ。」




「……。ハイハイ、ったく短気なんだから。」






ピシャリとドアが閉まり…、



その、ひとつ壁の向こう側に……




長南殿は姿を消した。






「……ん?……『壁』…?」







ぽく…
ぽく…
ぽく…
ぽく…



チーン!!


(注:かの有名な一〇さんをイメージしています)






「……『火』、火攻めの策…。『壁』……、赤壁……。『長南』……、長江……?!」




ふたりの敵意向き出しの関係!!