恋はいっぽから!








兵の数は圧倒的に魏が有利である。



敵地に踏み込んだ私の目に真っ先に飛び込んできたのは……。





後漢の丞相、曹操!(ニシハル)




「さすがは魏王ね……。策を読まれていたわ。」
(注:既に教室にいたと解釈してください)






多くのおなごを侍らせて、それでも緩むことない凛々しい出で立ち。





「………!」




あっ……。



今、おなごに触れた!!




むむ……、



手の早い男め……!








しばらくそうやってヤキモキしていると……。





「わ。…三船一歩だ。」



魏の敵兵が、私を指さしてきた。





「…………!」




魏王がチラリと……



こちらに視線を移す。







「珍しいな、何ナニ、誰かに用?」



「………。」



わざわざ敵に塩を送るとは!


えーい、こざかしい奴め。




私はその兵士をギッと睨みつけるけれど。






「…………。」




あら……?



見たことのある顔。




……というより、ほぼ毎日どこかで……?






「アンタ、いっつも5組の教室の窓から外見てたっしょ?あれは何?もしかして、俺でも見てた?」




「………?!」




な……
なにを……?!




「………真面目か。…冗談だよ!そんなに固まんなって。つか、高津に聞いたとーり反応面白いし。」




「…高津くん?」




「おう。あいつ、中学の頃サッカーしてて…、その頃からの付き合い。ちなみに俺は今も現役ね。」




「……!アラ。ご友人でありましたか。」




……そうだわ。


この人……よく、見掛ける。



ニシハルと一緒にサッカーをしていたからね。




へぇー……、




遠くから見ていたからわからなかったけど。



この人、実は……





かなりのいい男。


(※気づくのが遅いです。)






「で。その三船は…何しに来たの?」




「……。北伐です。」




「………は?」




「…北伐を知らないのですか?」




「………??いや、それ普通知ってるの?」




「いけませんね。それだから諸葛亮に討たれるのですよ。……『張コウ』さん。」