恋はいっぽから!

太田莉奈の言葉は…嬉しい反面、半分は…彼女の買い被りによるものでもあった。



…だから、彼は少しだけ…。


後ろめたさを、感じたのだ。








三船一歩の課題は、1ミリもズレのない……、綺麗な、正解だらけの解答。



「………ん?」




ノートの端っこに……?





「…………。」





『すみませんでした。』





そんな文字と共に……





「……俺……?」





眉を吊り上げた、黒髪の男のイラスト。






「………。似てるし。」




つい、ニヤッと笑った彼の背後から……。






「………。うわ。そっくりね。」





養護教員・紺野である。





「……あはは、ちゃんとホクロまであるし。ねえねえ、それ、誰が描いたの?」



「コレ?生徒だけど。」



「ふぅ~ん。よ~く見てるのね。特徴バッチリ捉えてるわ。」



「……。俺こんなに眉上がってないぞ。」



「ソックリよ。(ばっさり)」



「………。お前…、何しにきた。」



「……。差し入れ。」
(注:二人は高校来のマブダチです)


「……ようこそいらっしゃいました。」




「こういう時だけ素直よねぇ…。」



「あ?」



「何でもな~い。」