恋はいっぽから!






「……すみません!」





職員室に来るなり……、太田莉奈が、彼に頭を下げた。





「……は?何で?」



「えっと。一人分だけまだ…。」



「ああ。三船だろ?」



「…!はい、でも…課題終わり次第、すぐ持って来ると思います。今必死で……」



「いーよ、わかったから。」




「…………。」




「………?何?顔に何か…ついてる?」



「イエ。なんていうか、仁志先生って優しいよなあって。」



「……はあ?」



「怒鳴らないでしょ?いっぽのこと。」



「…はあ…、まあ。(後々面倒くさそうだし)」






二人がそんな会話のやり取りをしていると…。





「仁志先生は三船一歩を…甘やかし過ぎなのよ。」




眼鏡をキラリン☆




二人とすれ違い際に…



お局先生が、嫌味を放つ。








「な……、何アレ。仁志先生っ、今の頭にきません?!」



太田莉奈……、


大好きな二人をけなされた気がして……





大激怒!







「……。まー言わせておけば?気にしてたらキリねえし。」




「……けど……!」






そこまで言った時……、




「……。失礼します。」




タイミング悪く……




三船一歩の登場!!





「い、いっぽ……、まさか今の聞いて…?」




「…。何のことでしょう?」
(注:バッチリ聞いていました)



「…な、何でもない。」



「…?変な莉奈ちゃんね。」(棚上げ中)




黙って聞いていたニシハル。


いっこうに…こっちを見ない三船一歩に…。


イラッ……。









「……。三船、ノート持って来たのか?」




「え、あ、ハイ。」




顔を思いっきり逸らして……




彼女は、素っ気なくこたえる。





「……まあ!何かしら、その態度!」



お局の叱責が飛んでくると……、



ついつい、



「……小松先生!」
(注:お局先生の本名は小松クニ子)



彼も声を荒げた。





これには、お局先生も、太田莉奈も、三船一歩も、




そして……



彼自身も……。


驚いた。