これだけだったら良かったのですが……。
まだまだ、
不思議なことは……
起こりうるのです。
次の日も。
また…次の日も。
三船一歩は相変わらず窓際の定位置に立っていて……。
やはり何をするでもなく、ぼーっとその場に佇んでいた。
目が合いそうで……、合わない。
そんな時。
彼は……、ふと、思うのです。
彼女が見る景色の中には、
一体何が映り……、
一体何を考え、
一体……、どんなことに感動を覚えるのだろう……、と。
その瞳の中に……、
果して自分が映されることがあるのか…、と。
彼女の中での、自分の存在意義を……
見出だしたくなったのでしょうか?
そう……、
ニシハル先生の頭の中には……、
あの時の「夢」がまだ消えることなく…隅っこの方で燻っていて……
どうしても、
気にせずには……
いられなかったのです。


