その日。
学校の昼休み………。
「……あ。三船一歩。」
グラウンドでひと汗かいて。
ペットボトルを片手に……、
ぐいっとそれをひと飲みしていると…。
共にサッカーをしていた、ある男子生徒が…。
2階を見上げて……、
一人黄昏れている三船一歩を指をさした。
その名前に。
ほんの一瞬……、ニシハルの鼓動が…ドクンと音を立てた。
「…………。」
彼もまた……、
恐る恐る、2階を見上げる。
………と、
その瞬間!
バチッと音がするんじゃないかと言うくらいに……
彼女としっかりと、目が合ってしまった。
「…………。」
偶然なのか、それとも……?
そんなことは…まだ知る由もなく。
露骨なまでに先に目を逸らした彼女に……
いつものように、少しだけ……イラついた。
「あいついつもこの時間、アソコにいるよなぁ…。」
「…つか、結構顔はかわいいのに…変だろ、アレ。……もったいねー。」
生徒達の、そんな何気ない会話のやりとりが……
妙に気になる。
確かに……、
三船一歩は。
割と……顔立ちは整っている。
目鼻立ちはハッキリしているし、
細身で色白。
笑えばかわいらしくも笑窪なんかもあらわれて……。
色気がないのは仕方ないとして……、
まあ、黙っていれば……、
可憐ないい女。
……の、部類だった。


