「……な……、なな……。」
この事態を把握できるはずもなく……、
きっと、それを知っているのは目の前のこの人だけで。
その…
力強い腕の中で……。
観念して、大人しくする。
「……飼い猫に…、似るもんだな。」
ニシハルの吐息が、頭のてっぺんを……
優しく…掠めた。
「…………?」
「…お前……、わかってる?」
「…………?!」
「もう……、後戻りできないって。」
「………え?」
「俺は…、あんなことを聞く為に…ずっと待ってた訳じゃない。」
「…………!!そ、それは……。」
「…さっきから、不満げな顔してる。言い足りないこと…あるんじゃないか?」
いつもの……、
ドヤ顔……!
「………うっ……。」
見透かされてる……。
これは、完全に……
ニシハルのペース。
こうやって上手く私を乗せて……
愛の告白なんてさせて、
また、馬鹿にするんでしょう?
そうは問屋が……卸さないわ!!


