「………先生……。」
「ん?」
「そっちに行っても……いいですか?」
「……………。」
先生が……、悪いんです。
折角我慢していたのに。
踏み留まっていたのに…。
いとも簡単に……
タガを外してしまったから………。
私は……、寝ているフクくんの頭をひと撫でして。
「フクくんは…、わかるのよね。仁志先生は……本当は、優しい人だって。だから……、先生の元に行った。」
「……………。」
「飼い主に似るって言うものね。」
ゆっくりと手を離し……、
立ち上がる。
先生、やっぱり私は……
先生のことを、もっと知りたいとおもう。
その背中に。
好きだって伝えたら……、
あなたは一体、どんな顔をするのですか……?


