「………先生、私はこれでも真面目に聞いてるんです。真剣に答えてください。」
「……………。」
ニシハルは……、
やれやれ、と言った様子で……
立ち上がった。
「……いたんだよ。」
「……はい?」
「いたんだよ、俺の机の下に。」
「…………。」
「…寺澤から猫の話を聞いて散々探したけど、見つからなくて……。で、ここに戻って来たら…『むにゃ』っと。」
「な…、今の擬音は…?」
「…踏ん付けた音。」
……おのれ……、
私の大親友を~っ!!
「一応言っておくけど、尻尾だ、尻尾。しかも踏むまで鳴き声ひとつなかったから…、いつからいたのかは定かじゃない。」
「でも、気づいたのなら……なぜすぐ教えてくれなかったのですか?」
「……や。一応探したんだけど。」
「……私を?」
「他に誰を探すっつーんだ。」
「……そ、そうですね。」
「なのにお前ときたら…チョロチョロしやがって。全く捕まりやしない。」
「………!」
「…それに。……ここに来るんじゃないかって思ってた。」
「……。自信過剰ですね。何の根拠もないのに。」
「ありすぎるくらいあっただろ。」
「…………。」
「…じゃあ、話戻すけど…。お前はここで、何してた?」
「……。そ、……それは………。」
ドクン
ドクン………
さっきまでのイライラは。
そんな音によって……
見事に掻き消されていた。
……今よ。
言うならば……!


