恋はいっぽから!








「……にゃ~……」





「……!フクくん!」




沈黙を切り裂いたのは…、



やっぱり私の大親友……、





フクくん。





「……フクくん。……ごめんなさい、感動の再会だというのに、しんみりしちゃって……」



「……誰がしんみりしてたよ。」



「今なにか?」



「…別に?」






首元を撫でると……。


フクくんは、気持ち良さそうに……


目を細めた。





「……本当に…、ごめんね。びっくりしたでしょうね。怖がらせたかしら……。」




「……………。」



「…私が…馬鹿だったわ。」









しばらく………



フクくんと二人の世界に……入り浸る。






ニシハルは……。




ただ黙って……



見ていた。











フクくんはそのまま……




寝ついてしまった。








ゆっくりと手を離すと。






今度はひと回り大きな手が………




フクくんの身体を撫でていた。







「……なんでコイツは学校に?」



彼は…フクくんを見つめたまま。




静かに……



口を開いた。






「………鞄に入ってたんです。」




「……は?何の?」




「……私の。」




「…………え。何が…?」



「……?会話がおかしいです。フクくんが、です。」





「……………。」




「今有り得ないとか思いましたね?ええ、普通ならまず気づきますね。彼は…、存在感がありますから。」





そう、


三船 フク くん、♂


種類:チンチラ。



性格:穏やか・おっとり





………デブ猫であります。







「………ですが…、今朝は私も正気じゃありませんでした。」



「………普通の時もあるのか?」



「……これが私の平常運転なので…、先生の質問の意味は理解しかねます。」




「……ああ、そう。」