お局様が行った後。
職員室からは…
数分置きに、先生方が次々と……出てきた。
「…………。」
勤務時間が終わったのね。
先生達は、私をチラ見をするけれど……。
挨拶以外、誰ひとりと声を掛けてくる者はなかった。
「……ニシハル……遅いな…。」
1時間経過………。
ガラッ…!!
今度こそ!…と思ったら……。
「あれ。三船……?!」
出てきたのは、寺澤先生。
「…こんな時間までどうした?もしかして、職員室に用?」
「ええ。まあ……。」
「……あ。もしかしてあいつ?」
「……………?!」
「三船、仁志にすっかり手なずけられてるもんなぁ?」
「そ。そんなんじゃ…」
「…あ。そうだ。手なずけると言えば…!良かったな、三船!」
「……はい?」
なんの…
話かしら。
「見つかって!」
「………………?!」
「……。あれ?……もしや…、知らないの?」
「何がですか?」
「猫!……見つかったって。」
「……え。………ええっ?!」
フクくんが…?!
「あれ?聞いてないの?…あいつも意地が悪いなぁ?三船もアイツの笑顔に騙されちゃダメだぞ。」
「………。あの……、アイツって……?」
「あはは、仁志先生しかいないだろ。」
「…………!それはもしかして…仁志先生が見つけてくれたってことでしょうか?」
「いや、見つけたって言うより……」
「……………。」
「………うん。続きは本人から聞いたら?もう職員室には他の先生いないし、それなら三船も堂々と入れるだろ?」
「…寺澤先生……。」
「あ。今俺んとこいい先生かもって思っただろ~?」
「………!…ええ、2番目に。」
だって。
何があったって……、
きっと1番は変わらない。
「……仁志先生の足元にも及びませんけどね。」


