恋はいっぽから!

(注:高津が主役です)





よ~~く考えろ?



これでいいのか…、俺は?




せっかく三船の気持ちがニシハルに向いたっていうのに……。



なにかが……違う。




告白しろって言ったつもりだった。



だけどあいつに遠回しは通じる訳もなく。




結果………、





ある意味での逆戻り。




今更ニシハルを叩いて…、



ホコリが出てくるとは思えねえな。





…が、しかし!



三船にとっちゃあ初の大イベント。



手を貸さないわけには……



いかないだろ。







「お、高津っ、お前いい所に……!」




「……ん?」



やってきたグランドにて……



早速向こうの方から接近!



チャーンス!!



「……ニシハ…」



「お前、具合はもういいのか?」



「え。あ……、ハイ。」



「本当にインフルエンザだとはな。長いこと休んだじゃん。」



「…だいぶ寝てばっかで暇してたから、身体なまってヤバいけどね。」



「……そうか。よし、わかった!」



「……は?」



「高津。俺は今すぐ職員室に戻らなければならない。よって、プレイヤー交代だ。」



奴はポンッと肩を叩いて……。





「……俺がとった3点。死守しろよ?」




ニヤリ…と笑う。




ハットトリックなんて……


してんじゃねーよ!



ふと、上を見上げると……





三船が、走り去るニシハルの姿を……


眩しそうに見ていた。






………しまった。



三船に手を貸すつもりが……、




奴に足を貸してしまったぁあ~!!







「……に、ニシハル!!」


慌てて名前を呼ぶと……。



奴はピタリと足を止めた。






「……誕生日……!」





「………ソレ、もう聞き飽きた!」




「…………は……?」









…。゜。゜…゜。゜。…





「で?結局アンタは何しに行ったワケ?」


「……サッカー?」


「不届き者~!」


「まあまあ。その代わりに…、いいもの拾ってきた。」



俺は…、とっておきのアレを出す。


「……何これ。」


「ニシハルが忘れてった使用済タオル。」