恋はいっぽから!




「まあ…別に…いっか。」


角度を変えて…また、キスを落とす。


唇から伝わる熱が…じんわりと、私に浸透する。




「……。で?ミフネ星人は俺を持ち帰ってくれんの?」


「…………。お断りします。だって何しでかすかわからないもの。」


「………。じゃあ俺が持ち帰ろっかな。」


「嫌です。ますます何をされることか……。」


「……お前なー…。好きなんだろ?俺んとこ。」



「ええ、好きは好きですが……。」



「お前は卒業したし、やっと交信し合えたんだし、いーじゃん。」




……この男……、途端にSスイッチをONしたわね…!

先程の仔犬バージョンは一体いずこへ…?




「…まあ…、お子様だから仕方ないか。」



彼はふうっと息を吐いて。



それから、私の身体を…ふわりと抱き上げた。



「…なな、何を……?」



私は足をバタバタして…。


抵抗を試みる。



「……暴れるな。ちゃんと降ろすから。」


それから、言葉通りに……



すとん。と、さっき退かした机の上へと…降ろした。






「……お前が探してた忘れ物……。」



「…え。」



「……が、欲しかったらお前からキスして。」



「………ええっ!そのようなことは……」



「気にならないの?」




「……………。」

……気になるわ。




「ハハ、借りてきた猫みたいにおとなしくなったな。」



「………いいから、早く目を閉じて下さい。」



「はいはい。」




………。

なんて…無防備なカオしてるのかしら。






私はそっと顔を近づけて……。


彼の唇にもう数センチで触れるという所で。


「……言っとくけど…。」


彼が…口を開く。


「……俺の方が……、もっと好き。」




「………!!」



途端に、ニシハルの熱が…再び私に襲い掛かる。


さっきのように、優しいキスではなくて。



何度も角度を変えながら、息をつく間も与えないくらいに……、


激しく、情熱的に…

絡まり合う。





糸をひいて…ようやく唇が離れた時。




「……結婚でもするか。」



ニシハルが……突然、妙な事を口走った。



「今すぐではないけど…、お前が大人になって、自分に納得できるようになった時に……。」