「 One more time, One more chanceやなんて…、まるでいっぽの気持ち…丸出し。あの子っていつもそうやろ?本心をあまり言葉にしいひん代わりに、あーやって違う表現で訴えかけてくる。素直なのかひねくれ者なのかどっちとも言い難いけど……。」
「……。あいつがそれでいいって思ったから…今こうしてるんだろ?」
「……違う。違うわ……。苦しいんやないんか?周り見えへんよーになっとる。」
「…アレは元々そういう奴じゃん?大丈夫、あんな報われない恋して傷つく方が…よっぽど可哀相。」
「…………。何が…、『余計なこと』?何が…、『大丈夫』?……大丈夫だったらな、こんな風にはならん。もっと気丈に振る舞えるやろ?それに、報われないだなんて誰が決めた?ニシハルがそう言ってたんか?どうして決め付けるの?アンタは、好きな女が落ち込んでるって時に…一体何できんねん?好きなら笑わかすとか気の利いたことできへんの?好きなら笑ってて欲しいと思うのが…普通やろ!」
「……………。」
「痛々しいねん。かなり…。友達として何とかしたいって…思わんの?こーゆー時、ニシハルなら…冗談飛ばしてあの子をとり戻させるんやろな……。」
「……。そうだろうな。」
「……しかも、ごく自然に。」
「…………。」
「アンタに…それができる?」
「………。」
「好きなら…、例え振り向いてもらえんでも、力になってやり?笑わせてみせてみぃよ。好きな女守れんで、どうして自分に振り向かせようだなんて思えるのか…謎やわ。」
「…………解ってんだよ。一歩を笑わせられんのも、守れんのも、あいつしかいないことくらい…、解ってる。でもそれを認めたら…俺の気持ちはどうしたらいい?」
「………。そんなん、好きなままでえーやん。ほなやめますーなんて簡単にいかんやろ?」
「………。」
「恋なんてその先どうなるかわからんからな。本当にダメだと思ったら…、自然に諦めつくやろ。どうやらみんな大袈裟に考えてるみたいだけど…、時が来ればなるようになる。なるようにしか…ならんよ。」
「………。当たり前すぎて…、…拍子抜け。」


