「「「………。先生、さよーなら!」」」
「………。偉く淡泊な挨拶だな。」
見送る為に待っていてくれたニシハルは…苦笑する。
「……長南。」
「はい。」
「……サッカー…、頑張れよ。」
「…おう。アンタとは違うからな。続けて見せるよ。」
「……大境。」
「ん~?」
「………給食のオバチャンになって戻って来い。」
「……。なんでやねん。高級フレンチ店で待っててやるからそっちが来たらええやん。…あ。敷居高くて来れないとかやめてな。」
「………三船。」
「…………はい……。」
私には……、どんな言葉を掛けるのでしょうか。
どんな素敵な言葉で……
「………。………忘れ物はないか?」
「………。はいぃ…?」
何故……、コレ?!
もっと、『夢にとき〇け!明日にきら〇け!』的な言葉かけがあるでしょう……?!
「だから……、忘れ物。」
「……?ございませんが?」
ニシハルノートのことを言ってるのかしら……?
そんなに置いていかれては困ると言うのかしら。
最後まで……失礼な方だわ。
「………あ、そう。」
……そしてなぜココで無愛想に…?
ちぐはぐな奴よのう……。
「……そっか。」
「………?」
「……まあ……、お前はあんま暴走するなよ?止めてやれる奴がいないんだから。」
「…大丈夫です。『暴走』はここに忘れていきますから。」
「ぶっ…、上手いな。」
「………?」
「…俺を越す、いい『先生』になれ。まあ…無理だろうけど。」
「……まあ、思い上がりもいいところだわ!…ご安心下さいな。私は紺野先生のような色香漂う女性になって……、そしていずれは小松先生のように図太く根を張って生きていくの。貴方のような教師を一刀両断してやるのが夢よ☆」
「ほ~(イラッ)それはいい夢を持ったな。」
「年をとれば…立場など関係なく物申せるようになるわ。……覚悟しいや!!」


