仕方なく、
彼の指示に従い……、後方のロッカーの中や、教室の隅にあるフック掛けを目視で確認する。
忘れ物なんてー……、
……と、
机の中を手探りすると…。
「…………?」
指先に、何かが触れる。
「………あ。いっぽ、机のいっちゃん奥~に、教科書か何か横になって入ってんで?」
オオサカの指摘に、首を傾げる。
「まさか。ずっと学校に来てないし、教科書なんて…だいぶ使っていないわ。」
「…アンタほら、教科書持ち帰らん主義やったろ。前にしこたま溜めてお局に注意されとったやん。いっこ忘れたんとちゃう?」
「……。う~ん、おかしいわね…。ちゃんと見たハズなのに。」
半信半疑でひょいっと机の中を覗いてみると……。
「………あれ…?」
オオサカの言う通り、確かにそこには…何かが入っていた。
「………。」
そっと手にとって。
ゆっくりと引き出すと………。
「…………!」
見覚えアリの……
筆文字。
ニシハル……ノート…?
何で…ここに…?
「………。返さなくていいって言ったのに…。」
「………?いっぽ~、やっぱりそうだったん?」
「……!…いえ、自習用に使っていたノートです。すっかり存在すら忘れていたわ。」
私はそのノートの下を膝に乗せて……、
パラパラと…ページをめくる。
「…………!」
そこには、彼からの……
最後のメッセージ。


