氷の蝶



「おい・・・リオン。」


俺は複雑な思いがこみ上げてきて王子的外見のやつ・・・リオンに声をかける。

俺たちは知っているが、こいつにも過去に色々ある。

だからあまり、こいつには女を近づかせたくないんだ。

「大和【ヤマト】リオンを連れてってくれ」

赤髪の大和にリオンを出すように訴える。

大和は了解したというように頷く。

「…朔夜「わかってる…」」

そのまま、リオンの腕を引っ張るようにして教室を後にした。

大和は俺に釘を刺そうとしたみたいだ。

…しょうがない、今回は引き下がるか。

視線をギャルに戻す。

何が起きたのか正確に理解していないようだ。

とりあえず注意を引き戻す。


「おい」


ギャルの視線がこっちに向く。


「悪りぃけど、付き合う気なんてない。」


謝ってはいるが気持ちは全然入っていない。

それが伝わっているのか、絶対気持ち入ってないでしょう!?朔夜くんのばかぁーーーー!と言い捨て泣きながら空き教室を走って出て行った。