・・・でも・・・そういうのは嫌いじゃない。
付き合うくらいならいいか。
朔夜はそういう結論に行き着き早速返事をしようと口を開きかける。
その時、タイミングよく空き教室の扉がガラッと開かれた。
入ってきたのは、朔夜と同じくらいの身長とそれより少し高いくらいの男子生徒二人である。
朔夜と同じくらいの高さの男は金髪碧眼の王子のような外見のやつだ。
もう一人の身長が朔夜たちより身長の高いやつは赤髪の目が鋭いやつだった。
二人は、空き教室の状況を一目で理解したらしい。
赤髪が見た目通りの、低い声を出す。
「朔夜・・・本気じゃないなら止めろ。・・・じゃなきゃ・・・そいつが可哀想だ。」
ゆったりと緩慢にしゃべる様は野生のライオンを思い出させる。
もう一人の金髪碧眼はニコニコしながら朔夜とギャルに近づいた。
「ねぇねぇ君さ・・・こいつとなんて止めて俺にしない?俺なら君を満足させてあげるよ?」
外見は王子を彷彿させるのに言っていることはまるでナンパのそれだ。
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