氷の蝶

手首を掴んだまま上に上げる。


「おー、本当だ。じゃあ、行ってこい。それと今、保健室の先生いねーから小鳥遊もついて行け。」


「はーい。」


私を除いて二人だけで会話してる……。

私当事者なのに………。

小鳥遊は、そのまま私を立たせてスタスタと教室を出る。

教室を出る時、すごい強烈な視線を感じたなー。

もしかしなくても、あのギャルかなー。

手首を引っ張られ、保健室にたどり着く。

ガラッ

先生がいないからか、がランとして見える。