氷の蝶



「それじゃあ、教科書のページをめくれー。そこに図形があるだろ」


先生の指示する。

ページをめくろうと教科書に手を伸ばす。

パラ…

めくろうとして、指先に電気が走るような痛みが生じた。


「い…っ!」


指を見ると、ザックリと切れていた。

赤い血が指を伝う。

深くはないようだが、血が思いっきり出てくる。

絆創膏無いし、ティッシュもないから血を止められない。

どうしようかと、思案していると手首を掴まれた。



上を見上げると、席を立った小鳥遊が見える。


「先生、ちょっと怪我したんで保健室行ってきます。」


「えっ、誰が!?」


「香宮さんですよ。…ほら」