氷の蝶

三人が動き始める。

私の隣に来たのは…三矢くんだった。

三矢君かー…まぁ、いいか!あの、黒髪の小鳥遊じゃなかったし。

こちらに向かって歩いて来る三矢君。

皆、三矢君がそばを通るたび「よろしく」やら「可愛いねー」やら言っている。

どうしようか、私も何か言った方がいいのだろうか。

んー、まぁ…いっか!

流れに任せよう。

ちなみに、ドアに近い方にいるのが一ノ瀬。

ギャルに隣が小鳥遊となっていた。

…かわいそうに…あのギャル、もう小鳥遊にメロメロだからきっとアプローチしまくるんだろうなー

それもすごくハードに。

これはうるさくなるぞー…。

それぞれ、席につく三人。

三矢君はストンと席に座り、顔をこちらに向けた。

うわー…すっっっごい、ニコニコしてる…。

そのまま、こちらを見てただニコニコしている三矢君…。

どうしよう、なんか言った方がいいのかな?