氷の蝶

…でも私は、冗談には聞こえなかった。

あの目は、本気の目だ。

……あいつ、確かどこかで会った気がする。

まぁ、いいか。害にならなければ。


「てか、先生ー!なんで一気にうちらのクラスだけ三人も転入生きたのー?」


質問したのは、茶髪のギャルみたいな女子。

このクラスの女子の、リーダー気取っている奴だ。


「あー、それはな…俺らのクラスが、この学年で一番人数少ないんだよ。三人入って丁度いいんだ」


なるほど、そういうことか。