デカイ男が三人、小さいフードを深くかぶっている小さい男を取り囲んで喚いていた。


「あれは、お前らからぶつかってきたんだろ?」


「あ?何言ってんだよ?いいから、金出せよ!」


「なんで?」


冷静に切り返すフードの男の声はさっきより低くなっていた。


「この、俺のシャツにシワつけたからだよ」


「元々ついてただろ」


「あ゛?んなことどーだっていいんだよ!俺ら族だぞ!」


「それが?」


最終的に族だと脅しつける男は明らかにフードの男に負けていた。


「てめぇ・・・その態度ムカつくんだよ!!」


言い終わったと同時にフードに殴りかかる男たち

赤髪と茶髪の男はただ見ていることしかできなかった

殴られる・・・そう思ったとき

フードの男がフッと男達の拳を避けた