氷の蝶

そんな中、その男子の輪に声を掛ける人たちがいた。

明らかに雰囲気が違う。

その中でも、少し背の低い奴が声をかけてきた。

黒髪にオレンジのメッシュがかかった髪の右側をピンをバツの形にして止めている。

イケメンというより…なんというか…男には失礼なのだが可愛いの方が合っている。


「ねぇねぇー!君たちさーさっきの綺麗な子だれー?」


声も見かけ通り、低くなく少年のような声をしている。