服は、背中で切られて、布切れになっている。

「・・・自分で」

「は、無理だ。痛いよ?」

「明日、薬草を探しに行ってくる。

傷が早く直るように、湿布はまめに変えたほうがいいからね。

で、その間、ルイカに護衛を頼むけど。

・・・ルイカに包帯巻いてもらうほうがいい?」

あたしは首をぶんぶんと横に振ろうとして、

背中の痛みに身をすくめた。

「もうちょっと、動かないほうがいい」

「うん・・・」

「・・・ごめんね。護衛なのに、守れなくて」

そうかな。

一人で居たら、クモにぱっくり食べられてたと思う。