「オーッホッホッホ! いい気味ね、猫宮キト!」


どこかのお嬢様のような高笑い。


……オカリナさん、意外と良い奴かもとか思ったけど。


「……っ! 私はバカだった! 愚かだった! ホラ、さっさと働いてよ、メイドなら」


「フン。メイドじゃなくて、これは最近流行のファッションよ。メイド喫茶とかでは、よく使われるらしいけど」


「それって、メイド服だからね。メイド喫茶で、メイドが着てるんだからね」


「まぁ、庶民のあなたには到底この服の良さは分からないでしょうけど!」


「(聞いてないし)……………」


駄目だ、これ。


もう改善不可能。話すことも出来やしない。


付いて回る子供は、あいかわらず私にべったり。


お手洗いに逃げようと思っても、個室まで入ってこようとするし……。


さすがに、うざいっ!