「……親は?」


「うわぁ~んっ」


「…………」


駄目だ。


会話が出来ないヤツと、どう接すればいいのか分からない。


同じように会話が通じないヤツが居るけど、そのウサギはシカトすれば良い話。


こっちは足掴んでるし、泣いてるし。そうはいかないのが現状。


どうしたものか……。


「あらぁ? 猫宮キト、子供には弱いのかしら?」


この声は、


「あぁ、オカリナさん」


「大鹿ユカナよっ! で、その子供はあなたの妹?」


その言葉に私はブンブンと首を横に振った。


「違うから! 知らない迷子の女の子」