アニマル学園高等学校





「……別に。色々考えてたら、ムカついた」


「は?」


黒岩は分からない様子だけど、分かんなくていいよ。


ミナミに大怪我させられたら、絶対ムカツク。


半殺しとか、プライドが許さなくて絶対に転校するし。


天然なのはわかるけど、天然だからこそ、負けたって気分になりたくない。


負けたって気分になるなら、黒岩の方が絶対マシだ。


「無視すんな」


黒岩に言われて、私はまとまった考えを口にする。


「……今、黒岩の方がミナミよりマシだと思った所」


私の答えに黒岩は目を見開いた。


そして次の瞬間、思い切り声を上げて笑い始めた。