「黒岩と猫宮には、きったなーい資料室の掃除をしてもらう」
それを聞いた途端、私は思いっきり目を見開いた。
まさか、予想が当たってしまうとは。
何で当たっちゃうかな、嫌な予感って……。
2人で掃除の意味が納得できない私は、サッと片手をあげた。
「先生、質問があります」
「お、猫宮。なんだ?」
「なんで黒岩…君と、掃除なんですか。私、正直帰りたいです」
私がそう言うと、猿楽先生は「ウキャキャキャッ」と笑った。
猿?
……あ、猿だね、この人。
「そりゃ、黒岩が直々に『猫宮さんとやりたいです』って言ったからだ」
コイツ……黒岩か、元凶は……――!!


