アニマル学園高等学校





「そうなんだ……じゃあ、無理かなぁ……ごめんね、キト…」


去っていくミナミの後姿。


…………。


「ちょっと待って」


「えっ? なに?」


不思議そうな顔をするミナミに、私はニコッと笑ってあげた。


目を見開くミナミ。


……失礼な。


「ちょっとだけ、協力してもいいよ。その後は、気分次第?」


私の言葉に、ミナミは再びブワッと目に涙を溜めた。


「あ、ありがと~~~! きとぉ~~~!」


と、嬉しそうに跳んでくるミナミ。


……まさか。なんて思ってる暇もなく。


ミナミにタックルされて私は地面に背中を打ちつけた。